現役受験
<多摩美>
最初は多摩美(多摩環)を受けました。現役生時代は多摩が本命でした。しかし、私が受験した年にデッサンの傾向がモチーフから想定に変わりました。当時はパースをろくに勉強していなかったので形をとるのに苦労し、色もあまりのせられませんでした。結果はボロボロ。

翌日すがるように立体へ。課題は確か、材料が紙コップ10個とケント二枚(盤面用)で条件が三点だったと思います。午前中、多少の遅れはあるものの無事盤面を作り終えました。午後、まさかのハプニング。エスキースどおりじゃ立たないことが発覚。急遽、立体の変更を余儀なくされ、立体はよくわからないものへ。それも、三点の内、一点を支えるパーツが構造的に弱く(当時は構造など考えていない)立体は崩壊しました。そこで終了の合図。試験官が今後の説明をする中、私は最前列にも関わらず製作を続けました。盤面は瞬間接着剤でドロドロ。立体はかろうじて、四点で立ちました。帰るバスの中で、泣きそうなほど落ち込みました。

翌日は学科です。一年を通して学科(特に英語)は苦手でした。英語は何を書いているのか分からないし、国語は選択肢が絞りきれず、小論文は自己陶酔のかたまり。結果は言うまでもありません。

<武蔵美>
二校目はムサ(建築)です。初日は、デッサンでした。多摩で試験慣れしたせいか、大きな混乱なく進みました。構成で、モチーフをひとつ描き忘れあわてて付け足した以外は大きな失敗はありませんでした。

翌日は学科と立体です。
国語は悪くなかったと思うのですが、またしても英語に足を引っ張られます。
文章が全く読めず、訳はフィーリング。英作文も単語の羅列でした。

午後は立体。条件に立体のスケールが分かる程度の人を表現する、という文があったのですが全く意味が分からず、なぜか足跡を作りました。(立体に対して適当なサイズに、ケントなどで人型の型を作ればよかったようです。)立体自体は、予備校の授業で評価の良かったものに似たものを作ろうと思ったのですが上手くいかず、ムサも充分な結果は出せませんでした。

試験結果(現役)
多摩美環境・・・・・×
武蔵美建築・・・・・×

・パースの勉強が足りなかった。
・材料に対して、立体の柔軟性がなかった。
・構造を無視しすぎていた。
・英語は論外
・小論文の対策も充分でなかった。

以上の課題をふまえ、浪人生活に入ります。



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