<武蔵美>鉛筆デッサン
武蔵美のデッサンは、構成に時間をとるよりもとにかく描き込むことが大事

浪人していた頃、講師の先生に言われた忘れられない言葉です。

たしかに構成に時間をかけすぎると、デッサンまで手が回らず、結果中途半端なデッサンになることが多かったと思います。なにより「構成力が大事」と思い込んでいた私にとって考え方をガラリと変えるきっかけになりました。

それからは、構成にかける時間を短くし(大体10分くらい、本番では5分)デッサンにかける時間を多くしました。この言葉のおかげで、本番では納得のいくデッサンを描けました。


あと、モチーフの構成の仕方には立体構成パターンと藝大・空間構成風パターンがあるようです。

立体構成パターンは、配られたモチーフを立体構成のように組み合わせるものです。
(試験では、試験用紙の条件に「立体構成をしなさい」と書かれていたので、私はこちらのパターンでした。)

もう一つは、藝大の一次試験のように空間構成するパターンです。

二つの違いは、後者の空間構成だとモチーフを重力に関係なく浮かせたりすることができます。

本番で、となりの人が空間構成で描いていて、しかもそれが、ものすっっっっつごく上手かったので、
「立体構成じゃなくて空間構成なんだ!」と勘違いし(頭の中:上手い=正しい)、もう絶対落ちたと5分ほどブルーになっていました。

結果的には無事通り、空間構成で描いたと言っていた友達も受かったので、どちらでも良いようです。

どちらにしろ、構成の狙いとデッサン力があるかどうかを見られるのじゃないかと思います。



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