<多摩美>鉛筆デッサン
試験の時、私が一番気をつけたのは全体間です。

一枚のデッサンとして見た時、空間が抜けているように見えるか、モチーフと部屋の比率は正しいかどうか、など。

そして三時間という短い時間の中で、効率よく描くには、素早く形をとる技術が必要になると思います。
実際、試験の時、私の隣の人は一時間たっても形をとれていなくて、試験終了時に残念ながら完成していませんでした。

対策としては、パースの勉強が必要で、大きな本屋に行けばパースに関する本が置いてあると思います。
一点、二点、三点を中心に押さえればいいので、立ち読みでもOKです。

質感やモチーフの描き込みは、デザイン科の人には勝てないと思ったのでとにかく空間感を大事に描きました。

部屋全体の影の関係、影のパース、影が強すぎないかどうかなども大事だと思います。

現役時代、床が起き上がって見えたり、モチーフと壁がくっついているような気がして、部屋の空間が上手く表現できなかった時に、改善の糸口になった方法を紹介します。

1、
・ボールペン
・トレーシングペーパー
・多摩美の実技過去問
を用意

2、
過去問の中から模写する作品を選び、トレペを重ねます。
そして枠だけを写します。

3、
トレペと過去問を別々にして、写した枠の中で模写をします。
(この時は、トレペは重ねません。)

4、
模写したトレペを過去問に重ねます。
この時に、自分の模写と過去問の作品のパースのずれが驚くほど分かります。

5、
2〜4を自分が納得するまで繰り返す。

私はこの方法で、モチーフと部屋の距離感、部屋の空気感などをかなり改善できました。

もし部屋の空間を上手く表現できず悩んでいたら、一度試してみてください。




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